『英語となかよくなれる本』を読んで。《1》
ブクログにも登録したこの本、感想はこっちで。
http://booklog.jp/users/luvluvbklg/archives/1/4167679507
この記事では本の感想だけじゃなくて、私と英語の話も混ぜて書いてます。
(※純粋な読書感想じゃないです)
さいきん、ちょっとだけホンキで、もっと英語がわかるよーになりたいなー、って気持ちが盛り上がってて。
それでサリンジャーやアガサ・クリスティの英語版の文庫(講談社の)を買ったりして、その時本屋さんをうろうろしててこの本も見つけた。
英語の勉強方法が書かれてる本じゃない。
わたしは英語を専門として勉強してはこなかった。外国に留学したこともなければ、英語圏に住んだことも長期滞在したこともない。学校の授業以外英語を習いにいったこともない。
[あとがきより]
たしかにわたしは東京外語大の卒業生ではあった。でも専攻はインドネシア語とオランダ語で、英語を懸命に勉強したのは受験のときだけ。あとは専攻の二ヵ国語とも日本語対応のいい辞書が出ていなかったので、やむなく英語対訳辞書を使っていたという程度。
[本文より]
こーいう翻訳家の著者が、英語を学びたい人のために、英語に触れられるいろんなとっかかりを紹介してくれてる本。
私は小学校から高校まで、ちゃんと真面目に登校してなくて、特にほとんど登校してない時期が長すぎて、学校で習うはずだったいろんなことをちゃんと勉強してきてない。
中学は不登校がいちばんひどい時期だったから、英語もいちばん最初に習う基本的なことからわかってなくて、文法も文法用語自体わかってない。
私が一番最初に覚えた英語は、小学校行く前に家で見てたアラジンのアニメのセリフ。
「Sure,Do you trust me?」
字幕と吹替とどっちもなんども見てたから、日本語の意味も同時に頭に入ってきて、その後「trust me(信じて)」ってフレーズは私の中にすりこまれた。
でもそれ以外の英語が、自分の中にどーやって入ってきたかは、自分でもわかってないよねー。
洋楽をいろいろ聞いたから?
お父さんと見る洋画は字幕ばっかだったから?
洋画は特に、字幕とセリフがぜんぜん違うこと言ってたりするよね。
字幕ではフツーのセリフだったのに、俳優が言ってる言葉が固有名詞だったことある。
なんでその固有名詞が、このセリフになるの?
って、すごい気になってお父さんに聞いたら、お父さんは字幕しか見てなくて、「よくセリフ聞き取れたな」って、お父さんも聞き直して、それで意味教えてくれた。
たとえば、
「呆れたバカ野郎だ」
っていうのが字幕だとしたら、
「おまえはミカサ(私ね。進撃のほーじゃなくて)か」
っていうのが俳優のほんとのセリフ。
それから、字幕ってほんとのセリフとぜんぜん違う時もあるんだー、って知った。
本の話に戻ると。
この本の著者は、英語の勉強はアガサ・クリスティに習った、って書いてる。
「スクールに通った」「家庭教師をつけた」「留学した」
そーいうことじゃなくて、「小説」っていうとこが、私にもできる独学だなー、って嬉しくなった。
とにかく「おもしろかったー!!」って一言に尽きる本だったんだけど、おもしろかったとこを章ごとに書きだしてみるね。
《ⅰ まずは書店へでかけよう》
大学を卒業して朝日新聞社に入社した著者が、新人のころは仕事がなくてヒマすぎて、本でも読んでなさいって言われたから、ほんとに仕事中にミステリー小説読んでたんだって。
そしたら年配の先輩が、仕事中ほんとに本読んでるなんて大胆、って言ってきて、どーせ読むなら外語大出たんだから英語で読むべき、って言ったんだって。
英語の本なんて読めるのかなー、って思った著者は本屋さんに行って洋書のペーパーバックの棚から、なるべく会話が多そーなアガサ・クリスティを選んだんだって。
そしたら、1ページに何十個もわからない単語があったけど、わからないと小説の意味がとれない単語だけ辞書をひきながら、なんとか最後まで読めちゃったんだって。
クリスティの英語は、やさしくてわかりやすいっていう定評があるそーで、偶然にも選んだクリスティから出発したのはラッキーだった、って書いてた。
「やさしくわかりやすい」
っていうのは、ある程度の基礎は入ってる頭で、って意味だと思うけど。
この章では、まず本屋さんで洋書をいろいろ見てみよう、っていう話。
イギリスのペンギン・ブックス(→penguin books - Google 検索)の紹介からはじまって、いろんな表紙の写真も載ってる。
(この『英語となかよくなれる本』を買った最大の理由は、洋書の写真やイラストが載ってること!)
それから洋書コーナーでおススメしてるのは、旅行ガイドブック。
いろんな国の独特の地名や用語が覚えれるって。
↑これの話がおもしろかった。
ほかにもいろんなガイドブックや旅行記を具体的に書名あげて紹介してる。
次のおススメは「almanac(アルマナック)」。
いわゆる「年鑑」のことで、ありとあらゆる分野にアルマナックがあるから、興味ある分野のを読んでみるとおもしろいよー、って。
いちばん最初に紹介されてたalmanacはこれ。
Old Farmers Almanac: weather forecasts gardening moon calendar recipes
アメリカの生活に必要な知恵や情報がぎっしり詰め込まれた年鑑で、「天気予報」「日の出日没や干潮満潮の時刻」「農作物の植え時、刈り時」「旬のものの情報」「季節ごとの料理」「生活面での知恵」とかいろいろ載ってるんだって。
これは書籍じゃなくてサイト(上記のURL)でも見れるみたいだけど、すごいおもしろそー。
ほかにも、こんなアルマナックがあるよー、っていろいろ紹介。
その次は、説明書。
クックブックやいろんな種類のカタログ。
料理や道具やいろんなものの単語や、その分野の専門用語が覚えれるから。
Tiffany's Table Manners for Teenagers
- 作者: Walter Hoving,Joe Eula,John Hoving
- 出版社/メーカー: Random House Books for Young Readers
- 発売日: 1989/03/18
- メディア: ハードカバー
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これは邦訳版もアマゾンから買えるけど、どっちもほしくなるティファニーブルーのきれいな表紙だよねー。
その次は、自分と似た人が書いたものを読むのをおススメしてる。
この「似てる」は、世代や性別、職業や趣味、考え方や夢、抱えてる困難や悩み、とかいろいろ自分と共通してるもの、っていう意味。
ここでも数冊の本がひとつひとつその説明や原文と訳文まじえて紹介されてるけど。
ここで著者が最初に紹介した本は、これだったー。
Absent in the Spring (Westmacott)
- 作者: Mary Westmacott
- 出版社/メーカー: HarperCollins Publishers Ltd
- 発売日: 1997/05/19
- メディア: ペーパーバック
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↓邦訳のはこれね。
ここでも「春にして君を離れ」の話。
ツイッターとかでもこの本をおススメされて、この前買ってきたけど。
なんかこの本と縁があるなー、って思った(^_^)
《ⅱ 聞く・話す・伝える》
ここではこの章タイトルどーり。
話せるよーになるためにいろいろなやり方が書かれてるけど、その中からひとつだけ紹介すると。
英語で何かを習うこともおすすめだ。もし身近に英語を話す人がいるなら、その人が得意なことを英語で教えてもらおう。料理が好きな人からは、その国の料理を習う。庭づくりを趣味としている人なら、いっしょに庭の手入れをする。山歩きの好きな人とハイキングの計画をたてるのもいい。
[本文より]
次は「聞く」ことについて。
できるだけ「なまの英語を聞く機会をたくさん持ちたい」ってことで、英語のライブを紹介してる。
英語圏の詩人の朗読会とか、海外の劇団の日本公演とか。
あとは、洋画、英語の趣味やガイドビデオ。
外国語を学ぶ四つのスキルというと、読む、書く、話す、聞く。そのうちいちばん多く人が苦手意識をもつのはなんだろう。わたしの場合は絶対に「聞く」だ。
[本文より]
私は文法がぜんぜんわからないレベルだから「書けない」。
これがいちばんダメ。
話すのは、近所で道聞かれたぐらいなら、単語だけで乗り切ったことあるけどねー。
(その人がちゃんと辿りつけたかは不明)
自分でいちばんなんとかなりそー、って思うのは「読む」こと。
とりあえず、意味がわかんなくても読めるよね。
それで単語の意味がわかれば、文法がわかってなくても、英語って頭読んでお尻読んで真ん中読めばなんとかなる、って思い込みがあるから、その順番で意味を追ってる感じ。
次になんとかなりそー、って思うのが「聞く」なんだよね。
単語の意味がぜんぜんわかってなくて、その単語すら知らないとなんて言ってるかは最初はぜんぜんわかんないんだけど。
でも、洋楽とかおなじ曲をしつこく聞き続けると。
最初は聞き取れる単語だけ飛び飛びで耳に入ってくる。
それが少しずつ聞き取れる単語が増えていく。
そしたら、なんとなくなに言ってんのかなー、って見当がつけれるよーになって、その前後もいろいろ推測して、「これだー」ってある時突然聞き取れるよーになったりする。
今、この方法で聞きとりの練習してて。
わりと聞き取りやすい歌手の洋楽、ずっとヘビロテし続けると、「だんだん聞き取れてくる」っていう段階を味わえるんだけど、そのあとでとつぜん、ぜんぜん聞き取れてなかった部分が「言葉」になって耳に入ってくるの。
それまでは、れろれろれろー、っていう意味不明な「声」でしかなかった部分が、ちゃんと言語に聞こえるんだよね。
とつぜん自分が動物から人間に進化した気分。
サイトとかで文字化けしてるページをエンコードの変換で直して「読めた!」みたいな感動。
この瞬間がすごい好き。
でも著者が「聞く」のは苦手、っていうのは、「なまの会話」は歌とは違うからだと思う。
洋楽も、私はラテン系の人の英語はぜんぜん聞き取れない。
ほかにもぜったい聞き取れない歌手とかいて、これって発声の仕方のせいかなー、って思う。
日本語勉強したい外国人も、ユーミンみたいな聞き取りやすい歌詞のと、R&B系のフツーの日本語と違うとこにアクセント置く歌い方してる歌詞と、サザンの歌詞と、ぜんぜん聞き取れ方が違うと思うよねー。
桑田さんは日本人でも難しいよねー。(個性を褒めてます)
方言もあるし。
だから、どれもちゃんと聞き取れる、っていうレベルを望む人にとっては「聞く」っていうのがいちばんタイヘンなの、わかる気がした。
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自分の話も混ぜながら感想かいてるので、長くなるから分割して書きますー。